釣りで釣ったイカをそのまま冷凍保存で刺身に?そのまま冷蔵庫は?

釣り好きの方にとって、イカはおいしいターゲットの一つですよね。
イカは刺身や天ぷら、イカ焼きなど様々な料理に使えます。

しかし、釣ったイカをそのまま冷凍してもいいのでしょうか?
冷凍すると味や食感が落ちてしまうのではないでしょうか?

今回は、釣ったイカをそのまま冷凍する方法と注意点、メリットとデメリットについてご紹介します。

釣ったイカをそのまま冷凍するとどうなるのか

釣ったイカをそのまま冷凍するということは、内臓やくちばしなどを取り除かずに、釣ってきた状態で冷凍庫に入れるということ。
この方法は、下処理の手間が省けるというメリットがありますが、実はデメリットも多くあります。

釣ったイカをそのまま冷凍するとどうなるのか、具体的にメリットやデメリットを見ていきましょう。

釣ったイカをそのまま冷凍するメリット

新鮮な味を長期間楽しめる

釣ったイカをそのまま冷凍する最大のメリットは、新鮮な味を長期間楽しめることです。

イカは鮮度が命ですが、冷凍することで酸化や細菌の繁殖を防ぎ、風味や栄養素を保つことができますね。
また、寄生虫の危険性も低減できます。

冷凍庫の温度が低ければ低いほど、美味しい状態を保つことのできる保存期間は長くなります。

下処理の手間が省ける

釣ったイカをそのまま冷凍するもう一つのメリットは、下処理の手間が省けることです。

イカを下処理するには、締めて内臓や目やくちばしを取り除いたり、胴体やゲソに分けたり、胴体の皮を剥いたりする必要があります。
これらの作業は時間もかかり、汁などで汚れる上、匂いも気になりますよね。

釣りから疲れて帰ってきて、台所で作業をするのも大変です。

しかし、釣ったイカをそのまま冷凍すれば、これらの作業をスキップできます。
解凍時に必要に応じて下処理すればいいだけですね。

釣ったイカをそのまま冷凍するデメリット

冷凍焼けや乾燥による品質低下が起こりやすい

釣ったイカをそのまま冷凍する最大のデメリットは、冷凍焼けや乾燥による品質低下が起こりやすいこと。

冷凍焼けとは、冷凍保存中に表面に氷が付着し、色や食感が悪くなる現象です。
また、冷凍保存中に水分が蒸発し、乾いたり硬くなったりしてしまいます。

これらの現象は、冷凍庫の温度が不安定だったり、空気に触れやすかったりすると起こりやすくなります。

釣ったイカをそのまま冷凍すると、内臓や目やくちばしの部分があるため、イカ全体が空気に触れやすくなり、冷凍焼けや乾燥してしまいがち。

また、イカの皮は水分を保持する役割がありますが、そのまま冷凍すると皮が硬くなってしまいます。

解凍時に水分や旨味が流れ出る

釣ったイカをそのまま冷凍するもう一つのデメリットは、解凍時に水分や旨味が流れ出ることです。

イカは約80%が水分でできていますが、冷凍すると細胞内の水分が凍って細胞壁を破壊します。
その結果、解凍すると水分や旨味が流れ出てしまいます。

これは、下処理したイカでも起こりますが、そのまま冷凍したイカでは特に顕著。

解凍時に出る水分はイカの鮮度や味を左右する重要な要素ですので、できるだけゆっくり解凍しましょう。

内臓から臭みが出る可能性がある

釣ったイカをそのまま冷凍するもう一つのデメリットは、内臓から臭みが出る可能性があることです。

イカの内臓は、墨袋や肝臓などで構成されていますが、これらの器官は膨張しやすい性質を持っています。

冷凍すると、内臓内の水分が凍ることで膨張し、内臓自体が破れてしまうことがあります。
その結果、内臓から出た液体や血液がイカ全体に染み込んでしまい、臭みの原因になることも。

また、内臓には細菌も多く存在しますので、解凍後に腐敗する原因にもなります。

釣ったイカを冷凍する通常の方法とそのまま冷凍する方法の違い

釣ったイカを冷凍する場合、通常は以下のような処理を行います。

まず、イカを締めて内臓や目やくちばしを取り除きます。
このときイカの状態や大きさによっては、胴体とゲソに分けたり、胴体の皮を剥いたりすることもあります。

次に、イカを小分けしてジッパー付きのビニール袋などに入れます。
このとき、袋から空気をしっかりと抜いて密閉します。

最後に、イカを冷凍庫に入れます。
冷凍庫の温度は-18℃以下に設定するのが理想ですが、家庭用冷蔵庫の場合はドアの開閉により温度が下がってしまうので-15℃程度でも大丈夫です。
ただし、美味しさを保つことのできる期間は温度が低いほど長くなりますので、できるだけ低温に保つようにしましょう。

以上が釣ったイカを冷凍する基本的な方法です。
これに対して、釣ったイカをそのまま冷凍する方法は、以下のような違いがあります。

内臓や目、くちばしの処理について

通常の方法では、内臓や目やくちばしは取り除きますが、そのまま冷凍する方法では残ったまま。

これは、下処理の手間を省くためですが、内臓や目やくちばしには注意が必要。
内臓は膨張しやすく破裂する可能性がありますし、目やくちばしは硬くて食べられません。

また、内臓には臭みや寄生虫の原因となる細菌も含まれています。
そのため、解凍時には必ず内臓や目やくちばしをすぐに取り除くようにしましょう。

胴体やゲソの処理、皮の剥き方

通常は、胴体やゲソは分割して保存すると思いますが、そのまま冷凍する場合では一体化したまま保存することになります。
しかし、一体化したままだと冷凍や解凍に時間がかかりますし、調理時にも切り分ける必要がありますね。

また、胴体の皮は剥くか剥かないかで食感や風味が変わります。
皮を剥くと水分が抜けやすくなる上、皮にはコラーゲンやミネラルなどの栄養素が豊富に含まれていますのでもったいないです。

調理方法にもよりますが、冷凍する際はそのままでも良いでしょう。

釣ったイカをそのまま冷凍する場合の注意点とおすすめの方法

釣ったイカをそのまま冷凍する場合は、以下の点に注意してください。

冷凍保存袋に空気を抜いて密閉する

釣ったイカをそのまま冷凍する場合は、冷凍保存袋に空気を抜いて密閉することが重要。
空気に触れるとイカの品質が低下しやすくなりますし、冷凍庫内の他の食品の匂いも移りやすくなります。

そのため、釣ったイカをビニール袋に入れるときは、できるだけ空気に触れないようにふんわりと包んでください。
また、袋の口はしっかりと閉じてください。ジッパー付きの袋を使うと便利です。

冷凍庫の温度を-15℃程度に設定する

釣ったイカをそのまま冷凍する場合は、冷凍庫の温度をできるだけ低く設定することがおすすめです。
冷凍庫の温度が低ければ低いほど、イカの鮮度や味を保つことができます。

しかし、家庭用冷蔵庫の場合は、-20℃以下に設定するのは難しいかもしれません。
一般的には、-15℃であれば保存期間は1ヶ月程度が目安です。

また冷凍庫の温度が不安定だと、冷凍焼けや乾燥のリスクが高まりますので、できるだけ一定に保つようにしましょう。

解凍は冷蔵庫でゆっくり行う

釣ったイカをそのまま冷凍する場合、解凍は冷蔵庫でゆっくり行うことがおすすめです。

解凍はイカの品質を左右する重要な工程です。
解凍するときに気をつけることは、水分や旨味の流出を防ぐこと。

水分や旨味が流出すると、イカの食感や風味が損なわれますし、栄養価も低下します。
そのため、解凍は急激な温度変化を避けて、冷蔵庫でゆっくり行うのがベスト。

冷蔵庫で解凍すると、細胞内の水分が氷結から液体に戻る速度が遅くなります。
その結果、細胞壁が破壊されにくくなり、水分や旨味も身に留まりやすくなりますよ。

ただし、冷蔵庫で解凍する場合は時間がかかりますので、前日の夜に移動しておくのがおすすめです。

まとめ

釣ったイカをそのまま冷凍する方法は、下処理の手間が省けるというメリットがありますが、品質低下や臭みの発生などのデメリットもあります。

そのため、釣ったイカをそのまま冷凍する場合は、今回ご紹介した注意点などに気をつけてください。

また、通常の方法で下処理してから冷凍する方が、品質や食感を保つことができますし調理もしやすくなります。
釣ったイカをおいしく食べるためには、冷凍方法によって違いがあることを知っておくと良いでしょう。

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